JKって言えない……
※おかげさまで、「日本語教育の始め方」重版になりました!ありがとうございます!
さて、先日、日本語学の授業で、生徒が若者言葉について発表していました。日本語は他言語に比べ若者言葉が生まれるのも速く死語になるのも速い言語です。それに関する理由は所説ありますが、ここでは省略します。
サボるは、そのむかしフランス語sabotage(労働改善のために仕事を怠けること)から生まれ、当時若者言葉だった物が今でも残っている言葉です。先生や親などの大人に、「サボる」ことを知られないように若者が使っていたものが定着したのでしょう。
定着する若者言葉には、それなりの理由があります。その理由のひとつは該当する日本語がそもそも無いという場合です。若者言葉がそれの代替となり定着することが多いようです。
他にも定着した若者言葉(隠語??)にJKがあります。15年くらい前はネットの掲示板で女子高生を指す隠語だったような気がします。当時、まだ結婚する前の夫が私に「JKがー」と言ったのを聞いて「気持ち悪いからそんな言葉遣わないで!」と言ったのをよく覚えています。それが、時を経てJKは割と市民権を得ています。同僚の先生も「家の娘はJKだから……」というようにごく自然に使ってらっしゃいます。
JKが定着した理由は何でしょうか??女子高生というと単に長いから短くした方が言いやすいからでしょうか。でもどうしても、あの掲示板の隠語の時代のJKがチラついて私は積極的に使う気にはなれません……。
隠語と言いますか麻雀用語の中でも結構市民権を得ている言葉も多いですよね。例えば、物事がどうしようも無くなった時に使う「つんだー」や、「ワンチャン」などもそうですよね。これらは、概念としてあるけれど言葉としてないので、そこにスっと入ったと言うのは理解できます。が、しかし、JKは女子高生という言葉が既にありますし、なんなら当時女子大生をJDという隠語もあったのに、そちらは定着せず……。不思議です。
ちなみに、最近生徒に「舐めプ」という言葉を教えてもらいました。ゲーム中に「舐めたプレイ」をすることらしく、それを広義解釈して使用しているようです。
さて、この「舐めプ」、「舐めている」という動詞を「舐めたプレイ」という名詞にし、更に省略している訳ですが便利さを買わわれて10年後に定着しているかどうか、楽しみです。

